合成洗剤不使用! 石けんシャンプーとその使い方のはなし

2019年2月12日

これまで、シャンプーやリンスは美容室で販売されている合成シャンプーを使用していましが、化学物質過敏症を発症してから、体に合わない洗浄剤は皮膚にかゆみをともなった発赤ができるようになってしまいました。

いい香り、髪の毛サラサラになるので好きでしたが、化学物質過敏症の悪化を防ぐためには、毎日使用する製品からの化学物質の曝露を極力減らすこと不可欠のため、合成シャンプーをやめました。

今回は私が使用しているせっけんの紹介をしたいと思います。

合成シャンプーの成分について

一般的にシャンプーは、洗浄剤、増泡剤、保湿剤、防腐剤、キレート剤、香料から成っていますが、どの成分中にも化学物質が使用されている場合がほとんどです。多くの製品では一言で”香料”と記載されていますが、香料の原料については表示義務がないため、数十種類の天然香料と合成香料が組み合わせてある場合がほとんどです。日本で使用可能な香料成分は、天然香料600種類以上、合成香料は2000種類以上あるとか。CSを誘発させる原因の一つでもあるアセトアルデヒドも使用可能な合成香料に含まれております。(青りんごの匂いにアセトアルデヒドが使用されるとか)

以上のように、一般的に、合成シャンプーは化学物質のかたまりと言えます。

私が使用しているシャンプー

私が使用しているシャンプー、リンスはこちらです。

シャボン玉せっけんのシャンプーとリンス

無添加せっけんであるシャボン玉せっけんシリーズを使用しています。気になるその成分はというと、

シャボン玉せっけんシャンプーの成分

水とカリ石ケン素地のみ。
石鹸素地とは、牛脂、パーム油、米油などの天然油脂や脂肪酸から作られたものです。リンスの主成分はクエン酸です。

シャボン玉せっけんリンスの成分

せっけんでアルカリ性に傾いた髪を酸性であるクエン酸で中性に戻すというイメージです。クエン酸は、食品にもよく使用されているものなので安心して使うことができます。

初めて使用した感想

最初に使用して思ったことは、

え、すごいキシキシする。。。

そのキシキシ具合といえば、ヘアブラシはおろかてぐしも通らないほどでした。それから、

なんかすごいべたべたする。。。

今までなかった頭皮のべたつきを感じました。臭いはないんですが、とにかくべたつく感じが気持ち悪かったです。

キシキシ、べたべたの理由

キシキシの理由

これまで使っていた合成シャンプーには、様々な添加物によって、髪の毛をコーティングしていたためサラサラを保つことができました。せっけんシャンプーにはそのような成分が入っておりません。つまり、このキシキシする状態が髪の毛本来の姿だということです。

べたべたの理由

べたべたの理由はいくつかあり、

  • せっけん成分や汚をきちんと洗い流せていない
  • 髪に付着しているこれまで使用していたシャンプーの添加物が、せっけんによって排出されている

二つ目に関しては、添加物が完全に排出されるまで少し時間がかかるようなので、仕方がないでしょう。

せっけんシャンプーでの洗い方

1日でやめたくなり、いつでも戻れるようにしばらくこれまでのシャンプーも取っておきましたが、なんとかやめずにやってこれた私の方法をご紹介します。キシキシべたべたを防ぐために必要なのは下記3点です。

  1. シャワー前にくしで髪をとかす
  2. 予洗いとすすぎをしっかりする
  3. リンスを使用する

当たり前のことかもしれませんが、せっけんシャンプーを使用する上でこれまで以上に気を付けていただきたいです。

シャワー前にくしで髪をとかす

髪をくしでとかすことによって、髪の汚れをしっかりと浮かすことができます。また、シャンプー中の髪のからまりを予防できます。

予洗いとすすぎをしっかりする

美容師の友人に聞いたところ、しっかりとシャンプーを泡立たせ、汚れを落とすためには、基本的に3分の予洗いが必要とのことです。やってみるとわかりますが、3分はかなり長く感じます。

すぼらな私は、正直めんどくさいので、洗面器にお湯をはり、そこに頭を突っ込みながら20秒ほど浸けて洗っています。この方法でも2~3プッシュで十分泡立ちを感じることができました。

すすぎに関してですが、せっけんはアルカリ性であるため、せっけん分が頭皮に残っていると、べたつきや肌トラブルの原因となります。しかし、子供と一緒のお風呂では時間をかけてしっかりすすぎを行えない私。ある程度シャワーですすいだ後、ここで再びお湯を張った洗面器に頭を突っ込みながら頭皮を軽くこすり、すすぎます。
その後、もう一度シャワーですすぐとべたつきは感じられませんでした。

リンスを正しく使用する

せっかちである私は当初、本来2~3分置いてから流すはずのリンスをすぐに流していました。これがキシみが強かった原因かと思います。2~3分も待てない私はここで再び洗面器を使います。
洗面器に少量お湯を入れ、その中にリンスを数プッシュして毛先から浸します。そして2~3分置いてから流すと、手触りが良くなり、指通りがよくなりました。

ここまでで計3回洗面器に頭を突っ込んでいます。あとは、しっかりドライヤーで髪を乾かすことで翌日のゴワつきは軽減されるように感じます。ただ、これまで使用していた合成シャンプーのようなサラサラ感はないため、物足りなく感じるかもしれません。3カ月使用していると、せっけんシャンプーにも慣れてこれまでのシャンプーに戻りたいと強く思うことはなくなりました。

せっけんシャンプーのメリット、デメリット

以下せっけんシャンプーのメリット、デメリットになります。

メリット

化学物質の暴露が減らせる。
小さい子供にも使用できるため、浴室の場所を取らない。
頭皮の臭いがなくなる。

デメリット

合成シャンプーと比べて髪がきしみやすい。
皮膚が乾燥しやすい人には、乾燥が悪化する可能性がある。
きちんとすすがないとべたつく。

3ヶ月使用した感想

これまで合成シャンプーと比較すると、やはりキシキシする感じはあります。しかし、以前は夏など汗をかきやすい時期の頭皮のにおいが気になることがあったのですが、せっけんシャンプーに変えてから、頭皮の臭いが気にならなくなりました。

体調に関しては、3ヶ月前と比べて良くなっていますが、様々な療法を試しているので、このシャンプーのおかげかどうかはわかりません。ですが、せっけんシャンプーを使用するのは化学物質の暴露を減らすという目的であり、私の体の化学物質の許容量に寄与しているとは思います。

まとめ

せっけんはアルカリ性であるため、髪や頭皮には刺激が強いという意見もありますが、本来、洗浄時に一時的にアルカリ性に傾いた皮膚程度なら時間が経つと弱酸性に戻る力を持っているので、しっかりすすぎを行い短時間で洗浄する分なら大丈夫だと思っています。実際、弱酸性と書かれた市販の洗浄剤も、実は限りなくアルカリ性に近い酸性だったりします。(ほぼ中性~アルカリ性)

それよりも、合成シャンプーを毎日使用することによる体内への化学物質の蓄積の方がリスクが高いと考えます。合成洗剤の界面活性剤は、肌に残っていると長くその性質が消えないと言われています。

対してせっけんは、泡の消失と同時に界面活性剤としての性質が消えるとされています。どんなにきれいにすすいでも肌への残存ゼロは難しいので、それなら安全なものを選択したいですね。

以上、石けんシャンプーとその使い方のはなしでした。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!