周囲から理解と協力を得るために! どうやって病気を人に伝えるか
化学物質過敏症を発症したとき、これまでの友人や新たにできた友人たちへ、自分の病気をどのように伝えるか悩みました。
具体的には、
1.化学物質過敏症という病気の知名度が低く、理解されにくい
2.目に見えないもので苦しんでいるという状態をイメージしにくい
まず、病気の知名度が低いため、どのような病気なのか知らない人も多いかと思います。相手との関係の深さにもよりますが、この病気についていきなり詳しく話し始めても、相手は引いてしまわないか…不安になりました。
お医者さんからも思い込みで体調が悪くなってるだけだと診断されたこともありますし、病名つけたがりのかまってちゃんとも書かれたこともあります。そのような経験もあるので、誰かにこの疾患を伝えるときには慎重になり、どうしたら相手が受け入れやすい表現になるのか考えました。
目次
私が意識していること
まずは受け入れやすい、興味を引くような内容で伝える。
①知っている病気と関連付けて説明してみる
②イメージしやすい具体例を挙げてみる
例)
私、今年入って2回救急車で搬送されてるんだよね。
化学物質過敏症という病気みたいなんだけど、色々な原因があって、シックハウス症候群とか聞いたことあるかもしれないけど、それが悪化して発症することもあるみたいなんだ。私の場合は引っ越し先の空気が悪くて、引っ越し後すぐに喘息になったの。
でも、検査をしても喘息のデータは出ないしおかしいおかしいって言ってるうちに、タバコや排気ガスで喘息発作が頻繁に起こるようになっちゃったんだ。
相手が少し興味を持ってくれたら
③共感してくれそうな症状例を挙げる
④自分はどんなもので体調を崩すのか伝えてみる
例)
実は、化学物質過敏症ではなくても化学物質によって体に影響が出る場面は意外とあるんだよね。
ホームセンターやドラッグストア、本屋さんで急にトイレに行きたくなったり、頭がぼんやりしたり、お店の香水の匂いで気分が悪くなってしまって入れないお店がある人もいると思うんだけど、私の場合は、もっと微量でも重い症状が出るようになったんだ。
今はタバコや排気ガスだけじゃなくて、洗剤や柔軟剤、殺虫剤とかでも頭痛や嘔吐で体調を崩すようになっちゃったんだんだよね。
更に興味を持ってくれたら
⑤化学物質過敏症について、少し詳しく説明してみる
⑥どのようなことに注意してほしいかを伝える
例)
化学物質過敏症は、花粉症と同じで基本的には誰にでも起こり得る病気と言われてて、自分の体の許容量を超えた化学物質と接触すると発症すると言われてみたい。
自分の許容量をコップに例えると、少しずつ水が溜まっていって、ある日コップの水が溢れたときに発症するイメージかな。タバコはその場で吸っていなくても、服に付いた成分だけでも体調を崩すことがあるから、できれば会うとき洗濯したばかりの服で来てほしいな。あとは、柔軟剤や香水も、苦手なものもあるから、できれば控えてほしいんだ。
⑥の部分を説明するのは、なかなか勇気が必要です。
というのも、香りというのは、相手にとっては心地よいと感じているから使用しているものなので、そのせいで体調を崩すということを説明しなければならないからです。私も相手へ依頼することはできないこともあります。
もっと聞いてくれそうなら
⑦どんな生活をしているのか伝える
例)
洗濯は洗剤を使用せず、現在はベビーマグちゃんという商品を使用しているんだよね。お手玉のようなものをポンと入れるだけなので、軽量不要だし洗剤を毎回買わずに済むので便利だよ。
掃除の専用洗剤は全部捨てて、簡単にできるナチュラルクリーニングをしてるんだ。セスキ炭酸ソーダでトイレからガス台の油汚れまで簡単に掃除できるし、洗面台の水垢もクエン酸を使えばピカピカになるよ。天然由来のものたがら万が一子供が口に入れても安全だし、何種類も洗剤をそろえなくて良いから場所もとらないし経済的!
(キッチンで合成洗剤を使うのは、食事を作る場所だし残っていると嫌だから何度も拭き取りするという友人もおり、ナチュラルクリーニングに興味を持ってくれました。)
せっかく伝えるならできれば相手にも化学物質に頼った生活を見直してもらえたら最高にうれしいなと思う私。私のように、病気を発症してから後悔してほしくないので。
化学物質が体に与える影響を伝え、そこに共感してもらい、相手にも問題意識を持ってもらうことって本当に難しいです。身近に感じる問題を伝えたり、化学物質に頼らない生活をするメリットを伝えることが効果的です。
まとめ
以上病気についての友人へ伝え方でしたが、私は化学物質全てを否定するわけではないし、様々な化学物質が開発されたからこそ、便利な世の中になりました。健康への影響も理解しながらもうまく付き合うことができれば良いなと思っています。
化学物質過敏症を発症すると、この病気を相手に理解してもらえない、そして相手へ協力してもらうための依頼がしずらいことから孤独になりやすいかと思います。私も、急激に悪化していた時期は家族以外の人と会うことができませんでした。
しかし、私は人と関わることが好きで、どうしても諦めることができませんでした。柔軟剤を使っている友人が嫌いなわけじゃなく、ただ、会うと体調を崩してしまうだけなんです。どうしたらお互い気持ちよく会うことができるのか、今も試行錯誤しながら実践しています。
会えなくなってしまった友人もいます。
しかし、受け入れてくれた友人の方が多いです。だから、私はこれからも諦めずに伝え続けます。
以上友人への伝え方のはなしでした。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!
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