香害の認知度を広める活動団体! カナリアップの紹介
カナリアップという、患者支援団体があります。私は、この団体の活動を応援している一人です。
カナリアップとの出会いをきっかけに、もっと化学物質過敏症という病気の認知度を上げたいと強く思い、自身も行動を起こすことができました。どのような団体なのか、そして、なぜ私は応援しているのか、今後期待される効果についても考察しおはなしします。
カナリアップとはどんな団体なのか
カナリアップを立ち上げた藤井さんは、お菓子やさんを営んでいるご夫婦なんですが、ご主人が化学物質過敏症を発症したのをきっかけに、化学物質過敏症の人でも働ける職場を目指して行動され、今では化学物質過敏症の方の従業員採用を始めました。カナリアップは、化学物質過敏症の発症者であるカナリアたちの認知度を上げること、そのカナリアたちが働ける環境をつくることを目的として立ち上がりました。
一般の人と、ニオイで悩む人の壁を薄めたい。
ニオイで悩む人たちが孤独にならないようにしたい。
この思いを軸に活動されています。
カナリアップのロゴの意味
カナリアは、炭鉱での毒ガス早期発見のための警報として使われた経緯があるようです。化学物質過敏症の人は、他の人が気づかない匂い、微量の化学物質に一番最初に反応し、体に影響してくることから、現代の「カナリア」と言われているそうです。
カナリアップのロゴは、黄色と白色カラーを基調としておりとても目立ちます。背景色の黄色がカナリア本人、背景色の白がサポーター(理解者)です。なので、私は背景が黄色のキーホルダー家族は白の缶バッチを付けてくれています。
カナリアップの活動内容
では、どのような活動をしているのか。
ホームページでは、化学物質過敏症がどのような病気であるのかわかりやすく漫画で説明されています。また、化学物質過敏症の人でも働ける職場の求人案内を掲載したり、化学物質過敏症の方が事業主として働くお店の紹介や、化学物質過敏症の方もウェルカムなお店の紹介もされています。
この病気を発症すると、体調面による問題だけではなく、周囲の理解が得られないことで働くことが難しくなる方も多いかと思います。また、トイレの芳香剤一つ置いてあるだけでも苦しい思いをするので、外出先でのトイレが辛いと感じる方も多いかと思います。こんなときに、この掲載店を見れば働く先が見つかるかもしれないもしかしたら自分に合わないものがあるかもしれないけど、それでもトイレは安心して使えるかもしれない。そうなれば、私たちカナリアはもっと生きやすくなるのではないかと思います。
現在のところ、求人はカナリアップを立ち上げた藤井さんのお菓子屋さんしか掲載されていないのと、化学物質過敏症ウェルカムなお店も1店舗ですが、今後、掲載される企業が増えることを期待しています。
カナリアップとの出会い
カナリアップの活動が始まった当初は、私はまだこの団体を知りませんでした。
私が化学物質過敏症を発症して4か月後くらいのこと。私の地元である北海道の親戚から電話がきました。発症後に1度帰省していたんですが、そのときはまだ病名も知らないときで、ただタバコのニオイで咳が止まらなくなったり体調を崩すという話をしていました。その親戚が、「あすかさん、化学物質過敏症だったんだね。テレビで見て知ったよ。」と。テレビ!?どんな番組だったの!?と気になり、そこでカナリアップを知りました。
やはり、メディアの力ってすごいですね。マイナーな病気だし、周囲には理解してもらえないものだろうと思って諦めていたいた私ですが、メディアの力を借りることで、こんなにも一般の人にも広く知ってもらうことができるのかと驚きました。そして、カナリアップの大切にしている思いや活動を知っていくうちに、私にも何かできることがあるのではないか私も前向きに生きていこう!と思うきっかけとなりました。
カナリアップを応援する理由
私はカナリアップの活動を応援したいと思っています。
その理由として
・カナリアップのロゴはとても分かりやすく、もしこれが全国的に知られるようになれば、マタニティマークやヘルプマークのようにカナリアマークとして使えるのではないかと思ったため。
化学物質過敏症はヘルプマークを付けることもできます。しかし、化学物質過敏症の人が体調を崩すのは臭いや化学物質に反応したときです。倒れてしまうこともあります。
ヘルプマークでは、何に困っているのか一目見ただけでは周囲に伝わりません。そのとき、カナリアマークのような遠くからでもわかる目印があれば、空調の効いた場所へ移動させてもらったり、その場でタバコを吸うことをやめてもらえる可能性があります。自分はどのような状態なのか、どのような対応をしてもらいたいか、周囲に一目で知らせられるアイテムはとても魅力的だと思います。私は、このカナリアキーホルダーを付けることで、バス停で待っているときに隣でタバコ吸い始めようとした人も、キーホルダーに気づいてやめてくれる日がくることを切に願っています。
・カナリアップの活動に勇気をもらえたため
→代表の藤井さんは周囲への発信力、企画力に優れていると感じます。そして何より、化学物質過敏症を理解したい、一緒にいたいという思いを強く感じられます。藤井さんの活動を見ていると、私もできることはないか、自分だからこそできることはないのかという思いになりました。今回、このように自分の経験や、看護師として医療従事者の視点も踏まえながらホームページを作ろうと思い行動できたのも、カナリアップが背中を押してくれたこともあります。
今後のカナリアップの予定
・写真に載せたカナリアップロゴ付きのキーホルダーや缶バッチ、トートバッグの販売が開始されました!
私はカナリアップのクラウドファンディングに参加していたので、そのリターン品としてもらっていました。
今後、一般の方も購入できるようにするとおっしゃっていましたが、ついに実現しましたね。
一般の方も入手できるようになったので、今後購入して身に着ける方が増えてきたら目に入る機会も増えるかもしれませんね。
・ご主人が化学物質過敏症により仕事中に漂ってくる様々な化学物質(ニオイ)で体調を崩してしまうことから、現在は化学物質過敏症の人たちが働けるための第二工場と化学物質過敏症の方のための寮を建設することとなりました。
これなら、安心してお菓子が作れますね。
ちなみに、お菓子のふじいのシュークリームがとても美味しいそうです。私の母が食べに行ったことがあるのですが、お店の周りにバイクで来た方や家族連れのお客さんがたくさんいて、小さな町なのにすごい人!人気店なんだわ!と言っていました。
家族が化学物質過敏症を発症すると、発症者だけではなく家族の生活も一変します。ふじいさんのご主人も、引きこもり宣言をしたことがあるようです。そんな中で、どうしたらこれからも一緒に働けるか、笑顔を取り戻せるか。模索しながら、前を向き続ける姿勢はとても励みになります。
・そして、なんと!今後は他の地域に一箇所カナリア職場を作り、5年以内に全国の都府県にカナリア職場を作る事が目標だとか。
そうなってくると、働きたくても諦めなきゃならなかった方たちにも希望の光が見えてくる気がします。
今後のカナリアップの活動も楽しみです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!
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